うつくしい森の中。

コウノトリたちは、みどりちゃんがパパとママのところに行くじゅんびをしています。

「みどりちゃんって、なんてうつくしい名前でしょう。」
「とってもいいえがおだから、すばらしい未来がまっているよ。」

いちばん大きなコウノトリが言いました。コウノトリの王様です。

「さあ、だれがみどりちゃんをとしふみさんとあかねさん（パパとママの名前）のところに運ぼうか？こんなに、うれしいことはないぞ。」

「ぼくが運ぶよ。」
森のおくから、クマさんがやってきました。

「ぼくはつよい。みどりちゃんがつよくなるように、ねがいながら運ぶよ。」

「わたしに運ばせて。」
シカが、ぴょんぴょんと走ってきました。

「わたしは、たかくジャンプできる。みどりちゃんが、どんな壁もとびこえられるように、ねがいながら運ぶわ。」

すぐに森は、たくさんの動物たちでいっぱいになりました。ハクチョウ、サル、ライオン、ゾウ・・・、みんな、みどりちゃんを運びたがっています。

「森の動物たち、よい方法がある。」
コウノトリの王様が空たかくまいあがると、動物たちはしずかになりました。

「みんなで、みどりちゃんを運ぼう。」

動物たちは、みんなでとしふみさんとあかねさん（パパとママの名前）に、みどりちゃんをとどけることにしました。

みどりちゃんの幸せをねがいながら、運んでいます。
クマのように、つよく。
シカのように、かろやかに。
ゾウのように、やさしく。
ハクチョウのように、うつくしく。
サルのように、かしこく。
ライオンのように、けだかく。
コウノトリのように、幸せをはこぶように。

みどりちゃんの家につきました。

動物たちは、としふみさんとあかねさん（パパとママの名前）に、みどりちゃんを、そっとわたします。
たくさんのねがいごとといっしょに。

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